Myopia Control
お子さまの近視に、
「進行抑制」という選択を。
いま、裸眼視力1.0未満の子どもの割合は、小学校で3割を超え、高い水準が続いています。小児期に近視がどこまで進むかは、将来の目の健康にも関わる大切なテーマ。ゆりがおか眼科では、3つのアプローチでお子さま一人ひとりに合った近視進行抑制をご提案しています。
このページの要点
- 当院の子どもの近視治療は、近視の進行をゆるやかにすることを目指す治療で、オルソケラトロジー(近視の進行抑制は国内では適応外使用)・低濃度アトロピン点眼(目薬)・レッドライト治療(国内未承認機器)の3つです。いずれも自由診療(自費)で、効果には個人差があります。
- まずは適応検査で、目の状態と治療の向き・不向きを確認します。適応検査の費用は、オルソケラトロジーと低濃度アトロピン点眼が5,500円、レッドライト治療が16,500円です(税込)。
- 初年度の費用の目安(税込):低濃度アトロピン点眼は適応検査5,500円+年間約3〜6万円(点眼薬代+定期検査)、オルソケラトロジーは165,000円、レッドライト治療は270,600〜280,500円(オルソケラトロジーとレッドライト治療は適応検査の費用を含みます)。
- ご予約はWEB予約またはお電話で。小田急線 百合ヶ丘駅から徒歩1分(新百合ヶ丘駅から1駅)です。
このページの目次
こんなお悩み、ありませんか?
- 学校の視力検査で、視力低下を指摘された
- 去年より、今年。明らかに近視が進んでいる気がする
- 親も近視が強く、子の近視進行が心配
- 日中は、メガネに頼らず裸眼で過ごさせてあげたい
- スポーツや習い事のたびに、メガネが邪魔そうにしている
- コンタクトレンズはまだ早いと感じている
- 近視進行抑制の選択肢を、一度まとめて知っておきたい
Data
裸眼視力1.0未満の子どもは、長い目で見て増えています
文部科学省の「学校保健統計調査」によると、令和7年度(2025年度)の裸眼視力1.0未満の子どもの割合は、小学校で36.1%、中学校で59.4%、高等学校で71.5%でした。昭和54年度(1979年度)と比べると、小学校では約2倍、中学校では約1.7倍です。小学校・中学校では前年度より少し下がりましたが、高い水準が続いています。スマートフォンやタブレットの普及、外遊びの時間の減少などが背景として指摘されています。
※裸眼視力1.0未満のすべてが近視とは限りません。
出典: 文部科学省『令和7年度学校保健統計調査』(2026年2月公表、公表資料(PDF))。令和2〜5年度はコロナ禍の影響で健診時期が異なるため、単純比較には注意が必要です。
Why It Matters
なぜ、小児期の「近視進行抑制」が大切なのか
眼軸が伸びることで近視が進行するしくみ
近視は、眼軸(目の奥行き)が伸びることで進みます。そして、いちど伸びた眼軸は、基本的には元に戻らないと考えられています。
日本の小・中学生の近視は、増えてきていることが報告されています。なかでも強度近視(-6D以上)にまで進んでしまうと、将来の目の健康に影響を及ぼすことが知られています。だからこそ、小児期の段階で近視の進行をできるだけゆるやかに保つ「近視進行抑制」という考え方が、世界的にも注目されています。
強度近視に関連して報告されている、将来のリスク
- 網膜剥離…視力に関わる重要な膜が剥がれてしまう病気。
- 緑内障…視神経が障害され、視野が狭くなっていく病気。
- 近視性黄斑変性…ものを見る中心の組織が障害され、視力が低下する病気。
- 早期の白内障…水晶体が濁り、視力が低下する病気。
※上記のリスクは強度近視との関連が報告されているもので、すべての方に必ず起こるわけではありません。
Three Approaches
当院の近視進行抑制
3つの治療アプローチ
お子さまの状態・生活スタイル・ご家族のご希望をもとに、お子さまに合った治療をご提案します。
01
オルソケラトロジー
就寝前に専用レンズを装用し、朝起きたら外します(毎日のレンズケアと定期検査が必要です)。日中の裸眼視力を補う治療で、近視の進行をゆるやかにする効果も研究で報告されています。スポーツや習い事でメガネが邪魔になりがちなお子さまと相性が良い選択肢です。近視の進行をおさえる目的での使用は、国内で承認された使用目的ではありません(適応外使用。詳しくはオルソケラトロジーのページへ)。
02
低濃度アトロピン点眼
低濃度のアトロピン点眼薬を、就寝前に1日1回点眼します(定期検査で経過を確認します)。レンズの装用やケアは必要なく、他の治療と組み合わせられる場合があります。日中はメガネやコンタクトで視力を補います。
03
レッドライト治療(RLRL療法)
650nmの赤色光を専用機器で1日2回・1回3分照射する治療です。点眼薬やレンズは使いません(国内未承認機器・自由診療。定期的な通院と検査が必要です)。
Comparison
3つの治療法の比較
| 項目 | オルソケラトロジー | 低濃度アトロピン点眼 | レッドライト治療 |
|---|---|---|---|
| 治療の方法 | 夜、就寝中に専用レンズを装用 | 夜、就寝前に1日1回点眼 | 650nmの赤色光を1回3分・1日2回照射(自宅で実施) |
| 日中の見え方 | 裸眼で過ごしやすい | メガネ・コンタクトを併用 | メガネ・コンタクトを併用 |
| 近視矯正効果 | あり(日中は裸眼で見えやすい状態を目指す。矯正できる度数には限りがあります) | なし | なし |
| 近視進行抑制 | 抑制効果が報告されています | 抑制効果が報告されています | 抑制効果が報告されています |
| 国内の承認 | 視力補正の医療機器として承認(近視の進行抑制は適応外使用) | 近視の進行抑制で承認された点眼薬 | 国内未承認の機器 |
| 治療の場所 | 自宅(就寝時にレンズ装用) | 自宅(就寝前に点眼) | 自宅(専用機器を使用) |
| 主な注意点 | 装用初期の違和感・夜間の光のにじみ。毎日のレンズケアが必要。まれに失明につながるおそれのある角膜感染症 | 一時的なまぶしさ・近くの見づらさ(通常は軽微) | 国内未承認機器。照射直後の一時的なまぶしさ・残像のほか、目の奥(網膜)の変化による見え方の低下の報告があります(中止後の回復の程度は例によって異なります)。光の強さが米国の安全基準の上限に短時間で達するとの海外の測定報告もあり、長期の安全性は十分に分かっていません(安全性と副作用) |
| 可逆性 | 中止すると通常は角膜の形が戻る | 中止可能 | 中止可能 |
| 費用の目安 | 初年度 16.5万円、2年目〜 5,500円/回+レンズ代(来院都度) | 年間 約3〜6万円(薬剤・検査含む) | 初年度 約27〜28万円(検査・機器・管理込み)、2年目〜 年 約11〜12万円 |
※レッドライト治療は国内で薬事承認を受けていない医療機器を用いた自由診療で、公的な医薬品副作用被害救済制度の対象外です。また、公的な救済制度(医薬品副作用被害救済制度)は医薬品が対象のため、オルソケラトロジーのレンズ(医療機器)による健康被害も対象になりません。
レッドライト治療(国内未承認機器)について:使用する機器は日本国内では承認を受けていない医療機器で、当院の医師が海外の製造元から国内の代理店を通じて個人輸入したものを、治療期間中お貸しします。個人輸入される医薬品・医療機器の注意点は、厚生労働省「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/)をご覧ください。同じ仕組み(低出力赤色光照射)で国内承認を受けた医療機器はありません。なお、近視の進行抑制を効能・効果として、国内では低濃度アトロピン点眼薬と1日使い捨てのソフトコンタクトレンズが承認を受けています。海外では、欧州(CEマーク)、英国、オーストラリア、ニュージーランドなどで医療機器として認められています(メーカー資料、2026年5月時点)。万が一健康被害が起きても、公的な救済制度の対象にはなりません。
オルソケラトロジーの近視の進行抑制(適応外使用)について:レンズは、国内で「就寝時に装用して日中の裸眼視力を補正する」医療機器として承認された製品を、国内で購入して使用しています。近視の進行抑制を使用目的として国内で承認されたオルソケラトロジーレンズはありません(近視の進行抑制では、低濃度アトロピン点眼薬と1日使い捨てのソフトコンタクトレンズが国内承認を受けています)。海外では、欧州で2019年に近視の進行抑制を目的としたオルソケラトロジーレンズが認証(CEマーク)を受けています(当院で使用するレンズと同じ製品とは限りません)。レンズ(医療機器)による健康被害は、公的な救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象になりません。
Combination
治療の組み合わせ(併用療法)という選択肢
それぞれの治療法は、組み合わせて使うことも可能です。オルソケラトロジー・低濃度アトロピン点眼・レッドライト治療は、それぞれ異なるメカニズムで近視進行に働きかけます。主にオルソケラトロジーと低濃度アトロピン点眼の併用について、単独より抑制効果が高かったとする研究があります。レッドライト治療との併用は研究が少なく、効果と安全性は確立していません。
たとえば、オルソケラトロジー+低濃度アトロピン点眼、オルソケラトロジー+レッドライト治療といった組み合わせが検討可能です。ただし、低濃度アトロピン点眼とレッドライト治療は散瞳作用の関係で併用できません。
併用療法を検討する主なケース
- 近視の進行が比較的早いお子さま
- 単独の治療で十分な抑制が得られない場合
- より積極的な近視コントロールをご希望の場合
- 親御さまご自身が強度近視で、将来が心配な場合
※近視進行抑制の効果には個人差があり、完全に進行を止められるわけではありません。定期検査で経過を見ながら、適宜治療を調整していきます。
どの治療が向いているか(ざっくりの目安)
最終的にはお子さまの状態を診察したうえでご提案しますが、ご家族の状況別の大まかな目安は以下の通りです。
- 日中は裸眼で過ごさせてあげたい/スポーツや習い事で活発に動く → オルソケラトロジー
- 点眼から始めたい/毎日の習慣にしやすい方法がいい → 低濃度アトロピン点眼
- 点眼やレンズが合わない → レッドライト治療(国内未承認機器。リスクと費用をご確認ください)
- 進行が早い/より積極的にコントロールしたい → 併用療法を検討
「うちの子にはどれが合うのか分からない」という段階でまったく問題ありません。適応検査で、今のお子さまの状態を丁寧に確認させてください。
Flow
まずは適応検査から——治療の流れ
ご予約・ご来院
Web予約(デジスマ)・LINE予約・お電話でご予約ください(オルソケラトロジーの適応検査はWEB予約またはお電話)。マイナ保険証(または資格確認書)・母子手帳・現在使用中のメガネをお持ちください。
適応検査
視力検査・屈折検査・眼の健康状態チェックを行います。治療開始前にお子さまの近視の状態を数値で正確に把握します。
治療方針のご相談
検査結果をもとに、医師がお子さま・ご家族と一緒に合った治療アプローチを検討。治療方法・費用・通院頻度をご説明します。
治療開始・経過観察
選択した治療を開始します。以降は定期検査で経過を確認しながら、必要に応じて治療内容を調整していきます。
Message
院長からのメッセージ
小児近視は、ただ「見えにくくなる」ことだけが問題ではありません。強度近視にまで進んでしまうと、将来の目の健康にも影響します。だからこそ、小児期の進行抑制が大切だと考えています。
ゆりがおか眼科では、オルソケラトロジー、低濃度アトロピン点眼、レッドライト治療という3つのアプローチを揃え、お子さまの状態に合わせた治療をご提案しています。必要に応じた併用も可能です。
「うちの子にはどれが合うのだろう」——そのご判断を一緒に考えるのが、私たちの役割です。まずは適応検査で、お子さまの今の状態を丁寧に確認させてください。
院長 中村 芽衣子
Fee
料金(目安)
ゆりがおか眼科のオルソケラトロジーは、1年目を3段階のお支払いとしています。お試し期間中にご納得いただいてから治療継続を決めていただける料金体系です。
| 治療 | 初年度の総額の目安 | 2年目以降の年間の目安 |
|---|---|---|
| オルソケラトロジー | 165,000円(初回検査・レンズ両眼・1年フォロー込み) | 5,500円/回+レンズ代(来院都度) |
| 低濃度アトロピン点眼 | 適応検査5,500円+年間 約3〜6万円(点眼薬代+定期検査) | 年間 約3〜6万円(点眼薬代+定期検査) |
| レッドライト治療 | 270,600〜280,500円(適応検査・治療開始費用・メーカー利用料込み) | 1年一括払いで約111,100円、月払いで約121,000円(定期検査2回を含む。メーカー利用料は月払い8,250円/月・1年一括89,100円・2年一括158,400円) |
| 適応検査 | 5,500円(レッドライト治療は16,500円・税込) | — |
※いずれも自由診療(税込)です。費用は変更となる場合があります。レッドライト治療は国内で薬事承認を受けていない医療機器を用いた治療です。
※オルソケラトロジーとレッドライト治療の初年度の総額は、適応検査の費用を含みます。
FAQ
