Orthokeratology

オルソケラトロジー

就寝中に専用レンズを装用し、日中の裸眼視力を補う治療です(近視の進行抑制を目的とした使用は、国内では適応外使用です)。

オルソケラトロジーについての大切なお知らせ
  • 当院で使用するオルソケラトロジーレンズは、日本では「就寝時に装用して日中の裸眼視力を補正する」医療機器として承認されたものです。お子さまの近視の進行をおさえる目的での使用は、国内で承認された使用目的ではありません(適応外使用)。研究報告をふまえ、医師が必要性を判断して行います。
  • レンズは、国内で承認を受けた製品を国内で購入して使用しています。
  • 近視の進行抑制を使用目的として国内で承認されたオルソケラトロジーレンズはありません(2026年10月時点)。国内では、近視の進行抑制を効能・効果として、低濃度アトロピン点眼薬と1日使い捨てのソフトコンタクトレンズが承認を受けています。
  • 海外では、欧州で2019年に、近視の進行抑制を目的としたオルソケラトロジーレンズが認証(CEマーク)を受けています(当院で使用するレンズと同じ製品とは限りません)。正しく使っていても角膜感染症などの合併症が起こりうることが報告されています。
  • 公的な救済制度(医薬品副作用被害救済制度)は医薬品が対象のため、医療機器であるレンズによる健康被害は対象になりません。

オルソケラトロジーとは

オルソケラトロジーは、就寝前に専用のコンタクトレンズを装用し、朝起きたら外します。寝ている間に角膜の形をやさしく整えることで、日中は裸眼で見えやすい状態にすることを目指す治療法です(矯正できる度数には限りがあります)。

さらに、小児の近視の進行をゆるやかにする効果が複数の研究で報告されています(国内では適応外使用。効果には個人差があります)。

オルソケラトロジーのしくみ

STEP1 装用前:近視の状態では焦点が網膜の手前に結ばれる図解
STEP1 装用前(近視の状態)
STEP2 装用中:就寝中に専用レンズが角膜の形をやさしく整える図解
STEP2 装用中(就寝中)
STEP3 装用後:レンズを外しても日中は裸眼で見えやすい状態の図解
STEP3 装用後(裸眼時)

イメージ図です。矯正できる度数には限りがあり、見え方には個人差があります。

近視矯正のプロセスは、装用前・装用中・装用後の3ステップで進みます。

  • STEP 01 装用前(近視の状態):焦点が網膜の手前で結ばれ、像がぼやけて見えます。
  • STEP 02 装用中(就寝中):専用レンズが角膜前面の形状をやさしく平坦化し、近視を矯正します。
  • STEP 03 装用後(裸眼時):レンズを外しても形状は一定時間保たれ、日中は裸眼で見えやすい状態になることを目指します(矯正できる度数には限りがあります)。

1日のサイクル

夜寝る前にレンズを装用し、朝起きて外す。これを毎日繰り返すことで、日中の裸眼視力を保つことを目指します(度数や装用状況により異なります)。

オルソケラトロジーのメリット

  • 日中は裸眼で過ごしやすい:学校でも、遊びの時間でも、目元をさえぎるものがない毎日に。
  • メガネや日中のコンタクトが不要になる場合がある:レンズを持ち歩く・落とす・なくす心配から解放されます。
  • スポーツや習い事と相性が良い:ぶつかる・ずれる・曇る、といったメガネの悩みを減らせます。
  • 装用をやめると、角膜の形は通常もとに戻る(可逆性):手術のように角膜を削る治療ではないため、装用を中止すると、角膜の形の変化は通常もとに戻ります。ただし、角膜感染症などの合併症による障害まで元に戻るとは限りません。
  • 小児の近視の進行がゆるやかになったとする研究報告がある:複数の研究で、近視進行をゆるやかにする効果が報告されています(効果には個人差があります)。

ご注意点・デメリット

  • 毎日の装用が必要です(使い続けることで効果が保たれます)
  • 毎日のレンズケアが必要です
  • 定期検査の継続が必要です
  • 装用初期に違和感が出ることがあります
  • 夜間、光がにじんで見えることがあります
  • 正しく使っていても、角膜の傷や炎症が起こることがあります。まれに、緑膿菌やアカントアメーバによる角膜感染症など、失明につながるおそれのある重い合併症が起こります。痛み・充血・見えにくさなどの異常があれば、すぐに装用をやめて受診してください。
  • 角膜や眼表面の状態、度数などにより、適応外となる場合があります

治療の流れ

STEP 1 適応検査のご予約

WEB予約またはお電話でご予約ください。

STEP 2 初回受診・適応検査

近視・乱視の程度、角膜形状、眼表面の状態を詳しく検査します。

STEP 3 レンズの装用練習・トライアル

レンズのつけ外しができるかを確認し、トライアル装用を行います。装用感・見え方を実際に体験できます。

STEP 4 治療開始・レンズお渡し

適応が確認できたら本レンズをお渡しします。毎晩の装用とケア方法を丁寧にご説明します。

STEP 5 定期検査・継続フォロー

治療開始後は定期的に受診いただき、見え方・角膜の状態・近視進行の度合いを確認します。

オルソケラトロジーの1日のサイクル図:夜レンズを装用し朝外して日中は裸眼で過ごす
イメージ図です。矯正できる度数には限りがあり、見え方には個人差があります。

料金(自由診療)

ゆりがおか眼科のオルソケラトロジーは、1年目を3段階のお支払いとしています。お試し期間中にご納得いただいてから治療継続を決めていただける料金体系です。

項目 費用(税込)
1回目:初回検査・院内装用 5,500円
2回目:レンズ受け渡し時(お預け金を含む) 66,000円
3回目:お試し期間終了後・治療を継続される場合 93,500円
1年目 総額(治療継続の場合) 165,000円
お試し期間後にキャンセルされる場合 レンズご返却にて 33,000円ご返金(実費 38,500円)
2年目以降 来院ごとの管理費 5,500円/回 + レンズ代
片眼レンズ交換 33,000円
両眼レンズ交換 66,000円
紛失・破損時の再作成(片眼) 33,000円
2年目以降の管理費について
院長の方針により、年間管理費の一括前払いではなく、来院のたびに 5,500円をお支払いいただく都度払いの形に変更しました。

※本治療は自由診療です。健康保険は適用されません。

よくあるご質問

子どもでも使用できますか?
はい、適応があれば可能です。検査のうえで判断します。年齢よりも、装用管理(レンズの扱い・定期受診)ができるかどうかが鍵になります。
何歳から始められますか?
年齢のみでは決まりません。小学校低学年から始められるお子さまもいらっしゃいます。日本コンタクトレンズ学会のガイドラインでは、原則20歳以上が対象で、20歳未満は慎重に処方することとされています。お子さまの場合は、ご本人の理解と保護者の方による装用管理、定期検査の継続ができるかを含めて判断します。
装用練習では何をしますか?
レンズのつけ外しができるかを確認します。実際の取り扱い方法も、お子さまと保護者の方と一緒に確認します。
トライアルでは何を確認しますか?
装用感、見え方、つけ外し、継続可能かどうかを確認します。『合う/合わない』を実際に試してから判断できます。
痛みはありますか?
装用初期に違和感が出ることがあります。異常があればすぐに受診してください。
治療をやめるとどうなりますか?
装用を中止すると角膜形状は元に戻ります。

Reservation

ご予約はこちらから

WEB予約・LINE予約は24時間受け付けています。

オルソケラトロジーの初回(適応検査)は、WEB予約またはお電話でお願いします。WEB予約では「オルソケラトロジー(初回)」をお選びください。

診療時間 月 火 水 木 金 土 日
9:00〜12:45 ● ● ー ● ● ● ー
14:00〜17:00 ● ● ー ● ● ー ー

最終受付時間:12:30、16:45 休診日:水曜・日曜・祝日、土曜午後

監修:ゆりがおか眼科 院長 中村芽衣子(日本眼科学会認定 眼科専門医)/最終更新:2026年10月6日