Eyerising機器は日本国内では薬事承認を受けていない医療機器です。そのため自由診療での提供となります。国内未承認機器のため、万が一の健康被害に対する公的な救済制度(医薬品副作用被害救済制度/PMDA)の対象外です。効果・安全性については海外の臨床研究で報告されている範囲のご案内です。効果には個人差があります。
- Eyerising機器は日本国内では薬事承認を受けていない医療機器
- 自由診療での提供
- 公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度/PMDA)の対象外
- 効果・安全性は海外の臨床研究に基づく
- 機器はメーカー(Eyerising International 社)から当院を通じて貸与されます(個人輸入ではありません)
- 同じ仕組み(低出力赤色光照射)で国内承認を受けた医療機器はありません(2026年7月時点)
- 光過敏症・てんかん・網膜疾患がある方は治療不可
- 治療中は定期的な眼底検査・OCT検査を実施
- 十分なご説明と書面でのご同意が必須
レッドライト治療とは?
弱い赤い光を毎日少しずつ目に当てて、近視が進むスピードをゆるやかにすることを目指す治療です。
正式には「RLRL(アールエルアールエル)療法」といいます。「反復低レベル赤色光療法」という意味です。2014年、中国の研究チームが、特定の赤い光(波長650ナノメートル)に近視の進行をおさえる働きがある可能性を報告しました。これをもとに、オーストラリアのEyerising(アイライジング)社が、家庭で使える治療機器を開発しました。
現在、世界30か国以上で、15万人を超えるお子さまがこの機器を使っています(メーカー発表)。対象は3歳から16歳までのお子さまです。日本では、この機器はまだ厚生労働省の承認を受けていません。当院では、上記の「重要なご注意事項」について十分にご説明し、ご同意をいただいたうえで、自由診療として提供しています。
治療のメカニズム
赤い光が目の奥まで届き、目の血流を良くすることで、眼球が伸びるスピードをおさえると考えられています。
近視は、眼球の奥行き「眼軸(がんじく)」が長くなることで起こります。レッドライト治療は、この眼軸が伸びるスピードをおさえることで、近視が進むスピードをゆるやかにすることを目指した治療です。
赤い光が目の奥に届く
機器から出る弱い赤い光(波長650ナノメートル)が、瞳(ひとみ)を通って目の奥(眼底:がんてい)まで届きます。
目の血流が良くなる
目の奥の細胞が光を受け取ると、目を包む膜「脈絡膜(みゃくらくまく)」の血の流れが良くなり、脈絡膜が少し厚くなります。
眼球が伸びるスピードがゆるやかになる
脈絡膜が厚くなることで、近視の主な原因である眼軸が伸びるスピードがおさえられると考えられています。
※このしくみは、現在までの研究で考えられている内容です。効果には個人差があります。
対象となるお子さま
3歳から16歳の近視のお子さまが対象です。3歳から8歳のお子さまは、保護者の方の付き添いが必要です。
- 3歳から16歳で、近視と診断されたお子さまが対象です
- 3歳から8歳のお子さまは、機器を使うときに保護者の方の付き添いが必要です
対象にならない場合があります
次のような場合は、レッドライト治療を受けられないことがあります。くわしくは、適応検査で医師が確認します。
- 斜視(しゃし:両方の目の向きがずれている状態)がある場合
- 目の病気がある場合、またはご家族に遺伝する目の病気がある場合
- 低濃度アトロピン点眼をお使い中の場合(レッドライト治療に切り替えるときは、14日間、点眼をお休みしていただく必要があります)
※適応は検査のうえで医師が判断いたします。
毎日の使い方
朝と夜、1回3分ずつ。1日2回、週5日を目安に行います。
機器の電源を入れる
机など平らな場所に機器を置き、電源を入れます。
のぞき込む
水色のゴーグル部分に顔を近づけて、中をのぞきます。メガネ・コンタクトレンズは外してください。
光を1つに重ねる
ダイヤルを回して、2つに見える赤い光が1つに重なるように調整します。
3分間、光を見つめる
スタートボタンを押し、目を開けたまま赤い光を3分間見つめます。
電源を切る
終わったら電源を切ります。次に使うのは4時間以上あけてください。
朝1回・夜1回の1日2回、週5日を目安に行います(2回の間は4時間以上あけます)。使いすぎを防ぐロック機能がついていて、1週間に10回を超えると機器が自動的にロックされます。安心して続けていただけます。
治療開始までの流れ
まず検査を受けてから機器が届き、ご自宅で治療をスタートします。
適応検査(16,500円)
眼軸の長さやOCT(光干渉断層計)検査などで、レッドライト治療がお子さまに向いているかを確認します。
機器のお申し込み・お届け
検査の結果、治療を始められると判断された場合は、機器をお申し込みいただきます。ご自宅に機器が届きます。
自宅で治療スタート
機器のセットアップが終わったら、ご自宅で1日2回・1回3分の治療を始めます。
定期検査
治療開始後1・3・6・9か月・12か月目(初年度は合計5回)に検査を行います。2年目以降は6か月ごとの検査です。
効果について(海外の臨床研究より)
海外の臨床研究では、近視の進行をおさえる効果が報告されています。ただし、これらは主に海外(中国)のデータであり、効果には個人差があります。
- 海外の臨床研究では、8〜13歳の近視のお子さま264人を対象にした研究(Jiang Y, et al. Ophthalmology. 2022)で、指示どおりきちんと使用できたお子さまのグループにおいて、近視の度数が進むスピードを87.7%、眼球の奥行き(眼軸)が伸びるスピードを76.6%おさえたと報告されています。
- 海外の臨床研究(Xiong R, et al. 2022)では、2年間続けて使用した場合、眼軸が伸びるスピードを平均で約75%おさえたと報告されています(1年目は約84.5%、2年目は約63.0%)。治療を中止すると、効果が弱まる(リバウンドする)ことも報告されています。
- 海外の臨床研究では、約2割のお子さまで、眼軸の長さがわずかに(0.05ミリ以上)短くなったという報告もあります(対照群では1.38%)。
出典:Jiang Y, et al. Ophthalmology. 2022 / Xiong R, et al. 2022
安全性と副作用
多くの症状は一時的なもので、通常は自然におさまります。まれなリスクも正直にご説明し、当院で定期的に確認します。
主な副作用(比較的よくみられる、軽いもの)
一時的なまぶしさや、光を見た後に残る「残像」が出ることがあります。多くの場合、目を閉じて3分以内にはおさまります。使用を続けるうち、残像は短くなることが多いです。
まれなリスク
ごくまれに、目の奥(網膜)に一時的な影響が出て、見え方が低下したという報告があります。これまでの報告では、治療を中止したあと、数か月で回復しています。現時点までの報告では、永続的な視力障害は報告されていません(メーカー・論文発表による)。
当院の見守り体制
定期検査で、OCT検査(目の奥の状態を調べる検査)や視力検査を行い、安全に治療を続けられているかを確認します。
すぐに治療を中止していただく目安
残像が5分以上続くことが、3回以上あった場合は、ただちに治療を中止し、当院にご連絡・ご受診ください。
料金(自由診療)
本治療は自由診療です。健康保険は使用できません。当院にお支払いいただく費用と、メーカーに直接お支払いいただく費用の2つがあります。すべて税込価格です。
当院にお支払いいただく費用
| 項目 | 料金 | 内容 |
|---|---|---|
| 初回適応検査 | 16,500円 | 視力検査、屈折検査、眼軸長検査、OCT検査、眼底確認、医師診察 |
| 治療開始費用・初年度管理料 | 165,000円 | デバイス貸与、使用説明、治療開始後1・3・6・9・12か月(計5回)の定期検査・診察 |
| ご家族2人目以降 | 55,000円 | 同一デバイスを共有する場合の初年度管理料 |
| 2年目以降 定期検査 | 11,000円/回 | 6か月ごとの検査・診察 |
| 臨時受診・追加検査 | 11,000円/回 | 見え方の変化、使用中の不安、追加確認が必要な場合 |
メーカーへお支払いいただく費用
| サブスクリプションプラン | 料金 |
|---|---|
| 毎月払い | 8,250円/月 |
| 1年分一括払い | 89,100円 |
| 2年分一括払い | 158,400円 |
- メーカーサブスクリプション費用は、患者様ご自身でメーカーへお支払いいただきます
- サブスクリプション料金は、メーカーの設定変更により変更となる場合があります
- Wi-Fi環境が必要です
- 適応検査の結果、治療対象外となる場合があります。その場合、治療開始費用は発生しません
- 本治療は日本国内では未承認の医療機器を用いた自由診療です。医師が適応を判断したうえで開始します
初年度のお支払い目安
| 支払い方法 | 初年度合計 |
|---|---|
| メーカーサブスクを毎月払いにした場合 | 280,500円 |
| メーカーサブスクを1年一括払いにした場合 | 270,600円 |
※初年度合計は、初回適応検査16,500円+治療開始費用165,000円+メーカーサブスクリプション費用で計算しています。2年目以降の年間の目安は、定期検査費用(6か月ごと11,000円×2回)+メーカーサブスクリプション費用で、約121,000円です。
治療費(診療費・機器使用料ともに)は医療費控除の対象となる場合があります。領収書は大切に保管してください。
