白内障とは

白内障は、目の中でレンズの役割をしている「水晶体」が濁ってしまう病気です。まるで曇りガラスを通して世界を見ているかのように、視界がぼんやりとかすみ、光がまぶしく感じることがあります。原因の多くは加齢によるものですが、強い紫外線を浴びることや、糖尿病などの持病によっても発症しやすくなります。進行はゆっくりなので、初期は気づきにくいのが特徴です。

白内障の検査

まず視力検査で見え方をチェックし、次に専用の器械を使って水晶体の濁り具合を調べます。また、瞳孔を開いて目の奥の状態を観察する検査も行われます。どの検査も事前の特別な準備はほとんどなく、痛みもないのでご安心ください。

白内障の治療方法

初期段階では、点眼薬などで白内障の進行を遅らせることがあります。しかし、濁ってしまった水晶体自体を元通り透明に戻すことは難しく、主な治療は手術になります。手術では濁った水晶体を取り除き、その代わりに人工のレンズを入れます。最近では多くの場合、短時間の手術で済み、日帰りで受けられることも増えています。手術後は「こんなに世界は明るかったのか」と感動される方も少なくありません。

白内障の治療期間

手術自体は短時間で終わりますが、手術前の検査・診察や、術後の経過観察のため、数回の通院が必要です。術後は翌日から見え方がクリアになる方もいらっしゃいますが、完全に安定するまでに数週間かかることがあります。定期的なチェックをきちんと受け、ゆっくり確実に回復を目指しましょう。